株式会社大田葬祭

YMプロシェアリング

広島県の企業がプロ人材の支援でWebマーケティングを強化!?

企業名:株式会社大田葬祭
所在地:広島県広島市
ホームページ:http://www.ota-sousai.jp/

広島県で明治に創業された葬儀業者。多様化するニーズに応えるべく、家族葬から大型葬まで様々な葬儀をラインナップ。創業からの実績や経験、広島市内の複数の式場との提携や地元寺院との強いリレーションをもとに、利用者が安心して任せられるサービスを提供している。

今回は、実業経験や専門的な知識を持つプロフェッショナル人材(以下、プロ人材)と業務委託契約を締結し、同人材からの支援を受けてWebマーケティングに取り組まれた同社代表取締役の大田由孝様にお話を伺いました。

プロ人材活用前の課題・
活用後の効果

問題

  • Webマーケティングのスキルやノウハウがない
  • 新たな取り組みが定着しない
  • 人的・時間的リソースが割けない

プロ人材の活用効果

  • 動画編集・SNS投稿の内製化
  • 社員の自発的な行動の増加
  • 業務時間短縮

課題・背景

  • プロ人材を活用する前に、課題だと感じられていたことを教えてください。

    近年の家族葬への需要のシフトや、低価格を売りにしたネット業者の新規参入を背景に、広島県などの地方は特に葬儀の利用者の減少や1件あたりの単価の低下が業界全体の問題認識となっています。業界として時代の流れに合わせた対応が必要であり、Webを活用した集客が欠かせないと思い、十数年前からブログや各種SNSを開設しています。これを集客に繋げようと試行錯誤していたものの、なかなか成果に繋がらず、頭を悩ませていました。また、開設当初は社員の当番制で毎日更新すると決めましたが、社員から何を発信したらいいかわからないという声があがったため、最終的には私が約2年間投稿を行っていましたが、このブログの更新についても社員で行えるようにしたいと考えていました。

  • YMキャリアにご相談、ご依頼いただいたきっかけを教えてください。

    Webマーケティングの取り組みに悩んでいることを取引銀行に話したところ、同銀行のグループ会社のYMキャリアという人材紹介会社に実業経験のあるプロ人材に事業運営の支援をしてもらえるサービスがあると紹介されました。そこで、YMキャリアの担当者と面談し、当社の現状の課題やその解決策を整理した上で、プロ人材にどのようなことを支援してもらうのか、要件定義を行いました。既存社員みんなで動画編集スキルを身につけ、社内にノウハウを蓄積していくという方針のもと、動画編集の実務に詳しく、Webマーケティングによる集客に精通した人材を探すこととなりました。

支援内容

  • 人材活用の決め手となったことは何ですか?

    SNSなどのオンラインやチラシ・セミナーなどのオフラインを含めて集客ノウハウを持ち、両面でWebマーケティングの支援実績がある人材でしたが、一番の決め手となったのは、過去の支援事例で当社の状況に近い企業を支援されていたからでした。工務店の事務社員が3か月という短期間に独力でSNS運用を回せるようになったという事例でしたが、専担者を配置せずに成功させたという点が当社の実態や目指す姿に似ていると感じ、同じような成果が当社でも出せるのではと思いました。

  • 具体的な支援内容を教えてください。

    動画コンテンツの作り方、加工・修正のコツ、各SNS媒体の配信戦略の構築など、自社でYouTubeやInstagramを運用するために必要な知識やWebマーケティングのノウハウを一つずつインプットしていただきました。実際に手を動かす社員たちへのレクチャーやアドバイスが中心で、進めていく中での困りごとや疑問点などを、チャットや月数回のWeb面談で解消していくという形で進めていきました。

  • 支援を受けている期間に意識されたことを教えてください。

    今回の支援に限らず、普段から意識していることにはなりますが、社員の取り組むことにあえて口を挟まないようにしています。社長が口を挟むと、社長の意見を気にして、社員自身の考えや意思を持ってやりにくくなると思います。今回のプロ人材のWebマーケティング支援においても、全体進捗は把握するようにしていましたが、日々の取り組みについは口を挟まず、プロ人材と社員との間で積極的にコミュニケーションをとってもらいました。勿論私自身も関心があることですし、気にはなりましたが、自分たちで取り組んで達成感を得るというのが社員の成長にも繋がると思ったので、あえて黙っていました。
    また、当初プロ人材の支援に関して疑心暗鬼な社員もいましたが、自社でWebマーケティングの内製化をすることのメリットをきちんと説明し、納得してもらえるよう努めました。専門的な人材を雇用した場合、万が一その人が辞めてしまったら社内には何も残らず、せっかく作り上げたものがゼロになってしまいます。それはとても勿体ないことですし、全員がレベルアップして、誰でも運用ができる体制を作ることが自社のためになると考えていたため、そのことを伝えました。

成果・展望

  • プロ人材の活用によって生まれた成果を教えてください。

    成果と考えられることは3点あります。
    まず、自社でYouTubeやInstagramを運営する体制を整えることができたという点です。プロ人材の支援中に、自分たちで配信する内容を決め、動画を編集し、投稿するという、一連の動きを行ったことで、一つのルーティンとして業務に組み込まれるようになりました。現在も自分たちで決めたルールに則り、定期的な発信を行っています。
    2つ目は、社員の自発的な行動を生み出すことができたという点です。元々私の考えから始まったWebマーケティングへの取り組みでしたが、今は社員の方から「この編集ソフトを使いたい」「このSNSを始めたい」という声があがるようになりました。動画編集に関して自分で勉強する、LINE、TikTokなどの新たなSNSにチャレンジするなど、自らのアイデア、意見をもとに様々な取り組みをしてくれています。
    3つ目は、業務の効率化を図ることができたという点です。当社は職業柄業務も流動的で、一日中デスクワークをすることはほぼありません。そのような体制の中、社員間でスケジュール調整をしながら、SNSの配信準備をする時間を作り出しています。各社員が時間を意識しながら行動してくれたことで、新たに時間を創出することができたと感じています。

  • 今後の取り組みについて教えてください。

    今は複数の媒体を活用し、認知の拡大に取り組んでいますが、最終的にはホームページに到達してもらい、新たな利用者様の獲得に繋げたいと考えています。動画配信は自社で完結できるようになりましたが、ホームページ構成の見直しや修繕、その他の有効な施策の検討は引き続き行う必要があると思っています。単独でできない部分は、引き続き知見を持った人材から支援してもらい、お客様に選んでいただける会社を目指していきたいと考えています。
    SNSなどの媒体は数字を気にしがちではありますが、数字以上にお客様のお役に立てる情報を発信できるか、当社の認知を上げられるかに焦点をあてながら、お客様からご相談をいただけるような仕組み作りに取り組んで行きたいと思っています。時代のトレンドは刻一刻と変化していくので、先への見通しを持ちつつ、Webマーケティングだけではなく常に新たなことにチャレンジしていきたいです。