徳山興産株式会社

山口県の企業が社内制度構築のため内部管理責任者を採用。
採用によってもたらされた効果とは?

企業名:徳山興産 株式会社
所在地:山口県周南市

関連会社を含めた4社のグループ構成で建材卸売事業を展開。金属リサイクルや日鉄ステンレス周南エリア内での構内作業、ステンレス加工による半導体製造装置部品や食品加工機械の部品の製造・販売など、多様化する顧客ニーズに合わせ幅広いサービスを提供している。
「ステンレスのような輝く未来を永遠に」をスローガンに、長年積み上げてきた高い技術力を強みとし、ステンレスの原料化、加工、販売までの一連の工程を事業としている。

今回は、社長ビジョンとして「共に働く仲間に感謝し、互いに称賛し合える会社にする」と掲げ、組織の強化、社員の採用や育成に注力されている代表取締役 管田英男様にお話をお伺いしました。

人材採用前の課題と
採用後の効果

採用前の課題

  • 内部管理責任者の後任不在
  • 内部管理体制の強化
  • 外部環境に合わせたガバナンス体制の見直し

採用後の効果

  • 自社に最適な制度の構築、運用
  • あるべき姿に向けた体制の再構築

課題・背景

  • 内部管理責任者の採用を行う前に、課題だと感じられていたことを教えてください。

    弊社は山口県内に複数の事業所や関連会社がありますが、その関連会社の一つが遠隔地にあることから、細かいところまで私の目が届きにくく、内部管理体制やカバナンス体制に課題があると感じていました。これまでの社員が作り上げてきた組織風土や家族的な良さを残しつつ、会社としてガバナンスを整えるための仕組みを作ることができないか、常々考えていました。

  • YMキャリアにご相談、ご依頼いただいたきっかけを教えてください。

    YMキャリアとは取引のある山口銀行の紹介で接点を持ちました。これまで銀行のOBを総務部長として採用した経験があったので、今回も銀行のOBの採用をイメージしておりました。
    しかし、採用を検討する中で、銀行のOBに拘らない人材の採用も選択肢としてご提案いただき、それも良いかもしれないと思ったので、銀行のOBも含めた人材の紹介が可能なYMキャリアに人材募集をお願いしたというのがきっかけです。

採用活動について

  • どのようなスキル・経験の人材を募集されましたか。

    YMキャリアの営業担当との協議の中で、採用する人材に本当に取り組んで欲しいことは何なのか、どのようなスキル・経験の方であればそれが実現可能なのかを整理していきました。その結果、当初予定していた総務部長としての役割に加え、人事労務に明るく、将来的には事業全体にも携わってもらえるような人材の採用を行う方針としました。

  • 人材採用活動を行う中で、どのようなことを意識されましたか。

    特に人物の「誠実さ」「責任感」について着目していました。これまでの実績ももちろんですが、仕事をする中でどれだけ苦労をしてきたのか、どのようなモットーで立ち向かってきたのかを意識して見ていたように思います。環境が変わると、これまでの経験や知見だけでは通用しないことも数多くあります。環境に適応して勝負ができるかどうか、を面接での受け答えなどから判断していました。

成果・今後の展望

  • 今回採用した人材が入社した後、意識的に行ったことなどはありますか。

    新たに入社した人材には、大手企業と中小企業の違いについて、何度も話をしました。私は理論上正解であることを行うのが必ずしも正解ではなく、環境や組織に合わせた方法で取り組み、それが成功することで初めて正解になると思っています。「これが当たり前」、「これが正解」という固定観念で物事を考えるのではなく、所属する組織の状況を把握し、順応することが必要であると伝えました。また、外部から人材を採用するとなると、一般的には既存社員から反発が起こることもあると思います。私自身が大きく対応を変えた、ということはありませんが、日頃から社員に対して、外部環境の変化に伴って社内も変化していく必要があるため、価値観や物事の変化を避けるのではなく、受け入れるようにと伝えていたことが良かったのかもしれません。強いて挙げるとすれば、入社した社員のミッション、取り組みの方向性について、私自身が全社会議の場で肯定し、全社方針として進めてもらったというくらいです。

  • 外部人材のご採用によって生まれた成果を教えてください。

    成果として考えられることは二点です。まずは、当初課題と感じていた社内の仕組みづくりができたことです。仕組みづくりと言っても、形式的に仕組み、パッケージを導入して終わりというわけではなく、自社の状況を正確に把握し、組織・従業員双方の目線で、最適な制度を作ることができたと思います。二つ目は、会社としてのガバナンスが整ってきたという点です。日々業務を行う中では、些細な課題や問題が山積しています。一見後回しにしたくなるようなことでも、そのまま放置することなくスピード感を持って取り組んでもらった結果、想定より早く物事の解決が進んだと思っています。それに伴って、入社した社員を予定より早く昇格させるという結果になっています。

  • 今後の人材採用活動などについて、お考えを教えてください。

    私は採用面接に限らず、どんな方にお会いするときも、「この人が自分の会社にいたら何をしてもらうか」という目線を持ってお話することを心掛けています。どのような人材が自社に良い効果をもたらす可能性があるのか、多くの方との出会いの中で常に考え続けています。外部からの人材採用は企業にとっての化学変化となり得ます。既存社員にとってもプラスの化学変化があるような人材を引き続き採用していきたいと思っています。