株式会社大島商会

YMプロシェアリング

新たな収益源の確保を目指す企業の取り組みとは?

企業名:株式会社大島商会
所在地:山口県熊毛郡田布施町
ホームページ:https://www.ap-oshima.jp/

山口県東部を基盤とする、新車・未使用車・中古車専門店

今回は、新規事業開発にあたり、外部人材(以下、プロ人材)を業務委託形式で活用された、代表取締役 大島 範之様にお話を伺いました。

プロ人材活用前の課題・
活用後の効果

課題

  • 新規事業の立ち上げ
  • 新たな収益源の確保

プロ人材の活用効果

  • 社内の意識改革
  • プロモーション手法の習得
  • 社員のスキルアップ

課題・背景

  • 人材の活用前に、課題だと感じられていたことを教えてください。

     既存の自動車関連事業は地場を中心に営業基盤を確立できているものの、業界や地域の将来性を考え、新たな収益源やビジネスモデルの構築を進めていく必要があると考えていました。私の頭の中にはいくつかの事業アイデアがありましたが、実現に向けて何から取り組めばいいのか、どの程度の時間を要するのかなど、具体的な進め方のイメージが湧いていない状況でした。また、新たな取り組みを始めれば社員の業務も相応に増えてくるので、過度な負担にならず、社員が楽しみながらできることをやりたいと考えていました。

  • YMキャリアにご相談、ご依頼いただいたきっかけを教えてください。

     取引銀行の担当者との情報交換の際、新規事業の企画・立案から実行までの経験を持つ人材を業務委託形式で活用する方法があることを聞き、自社の悩みを解決できるのではないかと考え、YMキャリアに相談しました。YMキャリアの営業担当者との協議を経て、必要となる人材の要件を定義し、新規事業の企画から収益化に携わった経験を持つ人材と接点を持つことができました。

支援内容

  • 支援内容について教えてください。

     プロ人材の活用開始後、最初に取り組んだのは様々な新規事業アイデアを出すことでした。それぞれのアイデアの事業化の可能性を模索する中で、「スモールスタートしていくこと」、「人手を多くかけないビジネスモデル」、「地域に馴染むもの」という要素を入れることが中長期的に運営できるポイントと考え、麺の自動販売機の設置を進めていくことにしました。プロ人材には、戦略の構築や連携が想定される業者との接点づくり、細かな情報収集など、自社だけではなかなか取り組みが進められない部分について支援を受けました。また、新規事業の推進とあわせて、プロ人材の得意領域でもある、マーケティングやプロモーションについてもノウハウを得ることができました。

成果・展望

  • プロ人材の活用によって生まれた成果を教えてください。

     成果として考えられることは三点あります。まずは、新規事業が展開できたことです。2022年3月より、麺の自動販売機事業を新規事業として開始しました。自分だけで一から取り組んでいた場合では、相当な時間を要し、設置にまで至っていない可能性もあると思っています。プロ人材が迅速に有益な情報を収集し、短期間で連携の可能性がある企業の調査から引き合わせの仲介までしてくれたので、スムーズに事業が進められました。当初懸念していた社員の業務負担も少なく、社員間で売上状況などを日々共有するなど、会話のきっかけにもなっています。また、アイデアを形にしていく一連の流れを経験でき、プロ人材の活用終了後に開始した事業においても参考になっています。
     二点目は、新たなプロモーション手法が習得できたことです。新規事業の開始とあわせて、マーケティングやプロモーションの強化を図るため、若手社員を中心としたWebプロジェクトチームを組成しました。プロ人材から得たノウハウをもとに、プロジェクトチームでは、ホームページの改修や SNS での定期的な情報発信を行い、その結果、ホームページ閲覧数が取り組み前の約2~3倍となりました。
     三点目は、社員のスキルアップ、コミュニケーションの増加です。プロ人材の活用がきっかけで、社員の意識や社内の雰囲気も変化しました。特に Web プロジェクトのメンバーは、社内のことをよく知った上で SNS やホームページ等での情報発信に繋げようと、部門を問わず、多くの社員とコミュニケーションをとる様子が見受けられます。また、周囲も積極的に協力し、社内全体で情報の発信に取り組んでいます。

  • 現在の取り組みや今後の展望について教えてください。

     Web プロジェクトでの取り組みをきっかけとして、会社で新たな取り組みを始める際には、組織横断的なチームを作り、年齢や経験を問わずチャンスの場を提供するよう意識しています。役割が得られたことで、やりがいや目標を持って、前向きに仕事をしている社員の様子も窺えますし、それが会社全体の成長や地域の活性化にも繋がると思うので、引き続き会社として挑戦していきたいと思います。